久喜市 いしはた歯科クリニック|虫歯・歯周病になりやすい人が怠る根本予防

虫歯・歯周病になりやすい人が怠る根本予防

公開日:2018/11/26

今回の歯の話ですが、人によって虫歯や歯周病になりやすいタイプと、そうではないタイプに分かれるということについてです。

 

■虫歯・歯周病になりやすいかどうか

いったい何が違うのでしょうか。大きく分けると4つのタイプに分類できます。

●虫歯・歯周病どちらにもなりにくいタイプ
・生まれつき免疫力が強い
・もともと歯が強い。虫歯の菌の吐き出す酸への耐性に優れている
・虫歯や歯周病の原因菌をあまり持っていない
・間食や喫煙などの虫歯や歯周病に対するリスクファクターが少ない
・毎日正しく歯磨きをしている
・お口の中への意識が高く、定期的に歯科医院で検診を受けている

 

●虫歯・歯周病どちらにもなりやすいタイプ
・生まれつき免疫力が弱い
・もともと歯が弱い、虫歯の菌の吐き出す酸への耐性に劣っている
・虫歯や歯周病の原因菌を多く持っている
・間食や喫煙などの虫歯や歯周病に対するリスクファクターが多い
・歯磨きを食後しないことが多い
・長い期間歯科医院に行っていない
・正しい歯磨き指導を受けたことがない

 

●虫歯になりやすい人のタイプ
・お口の中の細菌のなかで、虫歯菌の占める割合が多い
・歯並びが悪い
・口呼吸をしている
・唾液がネバネバする
・お菓子やジュースなど甘いモノのよく口にする
・頻繁に間食をする
・小さい頃から何度も虫歯治療を経験している

●歯周病になりやすい人のタイプ
・口腔内細菌のなかで、歯周病菌の占める割合が多い
・歯並びが悪い
・口呼吸をしている
・歯ぎしりや食いしばりをする
・頻繁に間食をする
・長い期間喫煙をしている
・不規則な生活をしている
・糖尿病を患っていて、コントロールをしていない
・歯のトラブルの経験が少なく、あまり歯科医院に行ったことがない

虫歯・歯周病のどちらにもなりやすいタイプは、お口の中の衛生状態に明らかに問題があり、食生活やお口の状態などの環境因子はよく似ています。
どちらになりやすくなるかの違いは、どちらの菌を多く持っているかで決まります。
ただ、菌の割合を正確に判定することはできず、明確にタイプ分けするのは難しいのが実情です。
上記の傾向や特徴を目安にし、ご自身の治療経験なども照らし合わせてタイプ判定してみてください。

■お口の健康は保つには?

虫歯・歯周病に、なりやすいタイプの人は、できるかぎりこまめに歯科医院で検診を受けましょう。
このタイプの人は、本当に治療の追いかけっこのように、1つの歯を治療している間に別の虫歯ができてしまう、ということがよくあります。
虫歯・歯周病菌どちらか、またはどちらにもなっている状態で放置してしまうと、お口の中で菌が増殖し、さらに状態が悪化していきます。まずは治療が必要かどうか検査し、適切な処置を受けましょう。

そして、毎日の正しい歯磨きをかかりつけの歯科医院しっかりレクチャーしてもらい、こまめに検診を受ければお口の健康は保つことができます。
虫歯になりやすいタイプの方は、虫歯の菌のお口の中での増殖も速いため、気付かぬうちに悪化させてしまうリスクがあります。こまめなかかりつけ歯科医院での検診と、正しい歯磨きはもちろんのこと、食生活の管理も重要になってきます。
できれば、かかりつけ歯科医院で食材の選び方や、間食の取り方などアドバイスをしてもらうといいでしょう。

虫歯はごくごく軽度なら再石灰化という人間の治癒機能で修復したり、簡単な治療で済んだりしますが、進行して重度の虫歯になってしまうと歯の大部分を削って金属やセラミックなどで詰め物をしたり、最悪は歯を抜いたりなどという処置が必要になります。重度の虫歯は自然には治りません。

 

自覚症状が現れにくい「歯周病」

歯周病は虫歯と比べて自覚症状が現れにくいので、発見が遅れてしまうリスクが生じます。
特に、歯科医院での治療経験がなく、歯周病になりやすいタイプの人は知らないうちに
歯周病を悪化させてしまうケースが多いのが特徴です。
早期発見、早期治療、また予防対策として、しっかりとかかりつけ歯科医院で噛み合わせのチェックや、
歯ぎしりや食いしばりのチェックと対応などしていただくことをお勧めいたします。

■歯周病は全身に悪影響を及ぼす

そもそも歯周病とは何でしょうか。耳にしたことがあっても、正しく知っている人は少ないかもしれません。
日本歯科衛生士会ホームページより概要を抜粋しますと、
歯肉・歯根膜・セメント質・歯槽骨で構成される歯周組織が、
口の中の細菌感染によって破壊される慢性炎症性疾患のこと」で、
成人だけではなく小・中学生などの若年層も多く罹患しているとされています。

適切に歯磨きができていないと、健康な歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、
それを改善しないまま深部の歯周組織まで炎症が波及すると、歯と歯肉の境目の溝が深くなり、
歯周ポケットが形成されます。
これが重症化してしまうと歯がぐらつき始め、残念ながらたくさんの歯を失ってしまうことになりかねません。
しかも歯をしっかり磨いていても、気づかずに歯周病になっている人がかなり多いのです。
歯周病を「単に歯が抜けるだけの病気」と片付けてしまうのは大間違いです。
最近の研究で歯周病は全身に悪影響を及ぼすことがわかってきているのです。
特に糖尿病と密接な関係があるほか、突然死の原因になりかねない心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めたり、失明や手足の切断につながるような重症になってしまったりするのです。

虫歯・歯周病どちらにもなりにくいタイプの人も、3カ月に1回は定期検診を受けましょう
虫歯に悩まされた経験がないと、歯周病に対しても問題がないと過信してしまいます。
あまり痛みの出ない歯周病は虫歯のようにわかりやすい自覚症状がないため、気がつかないうちに悪化してしまうリスクがあります。

毎日の正しい歯磨きなどセルフケアを続け、定期的にかかりつけの歯科医院で検診を受けましょう。
どのタイプにしても歯科医師によるチェックは必要になってきます。
痛みがないからとか、自覚症状がないからと油断はせずに、しっかりとかかりつけ歯科医師によるチェックは受けてください。
特に、現在は虫歯の患者さんよりも歯周病の患者さんのほうが増えてきています。
歯周病は自覚症状がほとんどないのが特徴ですので、重症になる前に検診を受けるようにしましょう。

私見として虫歯や歯周病どちらにもなりやすい人はおそらく遺伝的にも歯が弱く、かつブラッシングが出来ていない食べ物は糖分の多い物が好きと悪いところが揃っている方だけです。
虫歯は今後少しずつ減少する傾向になるかもしれませんが、歯周病は本当に厄介で、感染してしまったらうまく付き合うしかない病気です。
そのためにも問題がなくても定期健診をきちんと受診し、悪化させない意識が最も大切です。

 

 

久喜の歯科・歯医者
いしはた歯科クリニック
院長 石幡一樹

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