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医療法人社団樹伸会 いしはた歯科クリニック

開咬(かいこう)とは?

公開日:2016/06/10

理事長 石幡 一樹
KAZUKI.ISHIHATA

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は晴天で暑いです。
今年の梅雨が雨が少なく、水不足が心配ですね。

開咬(かいこう)とは?

開咬(かいこう)とは、歯を閉じたときに奥歯は噛み合い、前歯が噛み合わない状態です。
両親からの遺伝が原因である他、幼少期のおしゃぶり癖、舌ベロを前歯に強く当てる癖など、癖によって開咬になるケースが多いです。
開咬は、口内が乾燥するため、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

こんな歯並びに注意
・噛み合せたときに、口が閉じない
・奥歯ではしっかり噛み合っても、前歯は噛み合わずに開いている
・舌で前歯を強く押す癖がある
・乳幼児期に遅くまで指しゃぶりをしていた
・発音が悪い

 

原因は?

1.遺伝によるもの

開咬は、下顎が下方向に伸びたため、顎がしゃくれてしまいます。
顎に特徴がある子供のご両親を見ると、同じ骨格をしていることが多いです。
開咬は遺伝的な要因が強いため、ご両親が開咬の場合、子供も同じように開咬になる可能性が高いと言われています。

2.指しゃぶりや舌を突き出す癖

子供は、指をしゃぶるときに前歯に強く指を当てる癖がありますが、こういった指のしゃぶり癖が付いてしまうと、指の圧力で歯が動いてしまい、噛み合わせが悪くなります。
また、舌を歯の裏側に当てたり、舌を噛んだりする癖も影響してきます。
乳歯から永久歯に生え変わる時、前歯に隙間が生じます。
歯と歯の隙間に舌を入れて強く押し当てることによって開咬になります。

3.日常生活の悪い癖

普段、無意識に行っている仕草や癖の中にも、開咬の原因となるものがあります。
例えば、頬杖をつく癖がついていると、顎が変形してしまいます。
爪を噛む癖があると、前歯を圧迫し、開咬になると言われています。

4.鼻疾患による口呼吸

鼻炎や鼻詰まりなど、呼吸器系に疾患があると、鼻が詰まり呼吸がスムーズにできません。
口呼吸は、唇の筋肉が衰えたり、口腔内の筋肉のバランスが崩れたり、舌の位置が変わってきます。
口呼吸も、開咬の原因です。

放置するとどうなるの?

 

1.口の中が乾燥して虫歯や歯周病になりやすい

口をスムーズに閉じることができないため、常に口が半開きになってしまいます。
半開きの状態が続くと多くの口腔トラブルが発生します。
例えば、口の中が乾燥するため、唾液の分泌量が減ります。
唾液には、着色汚れを予防したり、細菌の繁殖を防いだりする役割があります。
細菌が繁殖すると、虫歯や歯肉炎、さらに症状が悪化すると歯周病になる可能性もあります。

2.食べ物をしっかり噛み砕けなくなる

前歯がかみ合わないため、適切な咀嚼ができなくなり、「食べ物を上手に噛み砕けない」「食べ物を上手に飲み込ず嚥下障害(えんげしょうがい)が起こる」などのトラブルが発生します。
また、食べ物を奥歯で噛むようになるため、歯や顎の骨、顎間接に過度な負荷がかかります。
歯と歯の隙間から言葉が漏れてしまい、聞き取りにくい声になりやすいです。

どのように治療をするのか?

歯の表側に装着する「ワイヤー矯正」

開咬は、抜歯後に矯正治療をすることで改善できます。
通常は、ワイヤーの矯正装置を装着して、ワイヤーの収縮を利用して歯を動かします。
その際、歯にきちんと圧力が加わるように、矯正装置に「顎間ゴム」と言われるゴム素材でできたものを歯と歯にかけて調整します。
ちなみに、顎の骨が細い人の場合は、小臼歯を抜き、治療をしやすくします。

歯の裏側から装置をつける「舌側矯正(ぜっそくきょうせい)」

舌側矯正(ぜっそくきょうせい)とは、歯の裏側(舌側)に装置を装着して矯正する方法です。
通常の矯正と比較しても、効果はほとんど変わりません。
舌側矯正は、装着しても器具が見えないメリットがあります。
日常生活で口を開けることに躊躇しなくても済みます。
ただし、表面に装着する治療よりも、治療期間が長くなる場合もあります。

アゴの骨のずれが大きい場合は「外科手術」を併用

顎の骨が大きくずれている場合は、矯正治療と外科手術を一緒に行います。
まず、矯正治療を行い、その後、外科手術で骨の中に金属のプレートを入れます。
外科手術後に、もう一回矯正治療を行い、歯並びや噛み合わせを治します。
埋め込んだプレートに関しては、治療完了後に、除去手術が必要な場合もあります。

悪い癖の改善トレーニング

舌や唇に悪い癖がある場合は、矯正治療と並行して、癖を改善するための訓練を行います。
訓練では、舌の動きを抑制する「タンクガード」といわれる装置を口の中に入れたり、舌の筋肉を鍛えるMFTトレーニング(口腔筋機能治療法)を行ったりします。
訓練と同時に矯正治療を行うことで、噛み合わせを改善できます。

久喜の歯科・歯医者
いしはた歯科クリニック

院長 石幡一樹

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