顎関節症(がくかんせつしょう)

久喜市以外の市町村からも患者様がいらっしゃいます
顎関節症の治療で久喜市近隣の市町村以外にも那須塩原市、水戸市、八王子市、調布市、千葉市、さいたま市などからも患者さんが通院されております。
顎関節症治療
当院の顎関節症治療は他院とは異なり、単にマウスピースをはめて様子をみていただく、痛み止めや筋弛緩薬を処方する、関節腔に注射をする、レーザを照射する、開口訓練をする、温罨法等の対症療法ではありません。
患者さんの物のかみ方や生活習慣により、下顎が不適切な位置にずれて運動障害が起きてしまい、顎関節症になったのです。当院では下顎を適切な位置に矯正するための原因療法として、患者さんに下顎の正しい使い方を説明し、下顎の運動障害を治していく機能的運動療法行っております。
顎関節症とは
口をあけると顎の関節に「コキコキ、ぼこぼこ、かくん」と音がする。食べ物を咬むとあごの関節に痛みを感じる。口が開かない。などの症状を示すものをいわゆる「顎関節症(がくかんせつしょう)」といいます。
「コキコキ、ぼこぼこ、かくん」と音がする状態
症状が悪化し顎が開かなくなった状態
主要3症候
顎の筋肉の疼痛、顎の関節音、および顎関節の機能障害の主要3症候を含め以下のような症状とともに複合的に発現します。
- 顎関節を動かすと「コキッ」「ゴリゴリ」「カクン」などの異音がある
- 口を大きく開けた時に痛みがある
- 一時的に口を閉じることができなくなることがある(ロッキング現象)
- 顔面の痛みや顔面筋肉の疲労感がある
- 耳に痛みを感じたり、耳鳴りがする時がある
- 偏頭痛や目の疲れ
- 首や肩、背中の痛みや肩こり、腰痛など全身におよぶ痛み
顎関節とはどこにあるのか
「顎関節」は、両側の耳の穴の前13ミリほどのところにあります。指を押し当てて口を開け閉めすると、「下顎頭(かがくとう)」の動きを触れることができます。
顎関節の構造顎関節を構成している組織は、
- 関節窩(かんせつか)
- 下顎頭(かがくとう)
- 関節円板(かんせつえんばん)
- 円板後部結合組織(えんばんこうぶけつごうそしき)
- 外側翼突筋(がいそくよくとつきん)
- 関節包(かんせつほう)
- 外側靭帯(がいそくじんたい)
となります。外側翼突筋以外に下顎を動かす筋肉として、内側翼突筋、側頭筋(そくとうきん)、 咬筋(こうきん)があります。
顎関節の位置
顎の関節は図に示すように、耳の穴の前側から前方約13ミリメートルのところに関節の中心があります。この部分に指を当てて口を開け閉めすると、下顎頭の動きを触って感じることができます。
肘や膝などにも関節がありますが、顎関節は生体で唯一蝶番運動と滑走運動を行える関節です。上顎は頭蓋骨に固定されているので、位置がずれることはありえませんが、下顎は顎関節を介して頭蓋骨に対になってぶら下がっており、容易にずれるように出来ている、遊びのある組織と言えます。ですから顎をずらすことはそこまで難しくはありません。
どうして顎関節症になるの?
顎関節症の最も大きな原因は、食事をかむときの「かみ癖」です。それ以外にも寝る時の姿勢、食いしばりなどのTCH(歯列接触癖)、頬杖、楽器を弾く時の姿勢、また日常生活の何気ない動作などの生活習慣による体の歪み、肉体的または精神的ストレスによって症状が出る場合もあります。様々な問題が重なった時に下顎に運動障害が起きると顎関節症は起きるのです。
原因からの治療
当院では下顎に運動障害を起こす様々な要因を取り除くことために他院で行われているようなその場しのぎの対症療法ではなく、きちんと原因から治す原因療法を行っております。
動きの悪くなった顎関節(下顎頭)の動きを良くするため、オーダーメードのスプリントを使用します。スプリントを使用し動きの悪い下顎頭にかみ癖の矯正を行います。その他に、顎の動きを悪くする様々な癖を取り除く顎の使い方の指示を出しますので、医師の指示を思い出しながら日常生活に取り入れてください。
顎関節症治療の第一人者

顎関節症治療の問題点、歯を削らずに出来る顎関節症治療の方法、TCH(歯列接触癖)による顎関節症への影響などは多くの患者さまのあごの痛みや噛みあわせの悩みの解消に役立っています。
院長である石幡一樹先生もその技術や知識を受け継ぎ、2019年3月7日に大宮ソニックシティビル第一展示場にて、歯科医師向けのセミナーに講師として登壇しております。
治療例をご紹介
右側の顎関節部に痛みがある患者さんの場合
食事の時に常に右側の奥歯で噛む癖がある患者さんでした。
しばらくの間右側では一切かまずに、下顎を左にずらした上で左側の中間の歯(犬歯や小臼歯の辺り)で常に食べていただきました。癖を治すのは、右利きを左利きにするようなもの、慣れるまで大変違和感があったそうです。慣れるまではご飯を美味しく感じなくなり、食事に時間がかかってしまったそうです。
右側の顎関節部のかみ癖を取るためには、左側で噛むことに慣れていただき、寝る時は左側を下にして寝る、一人でいる時や寝る時は下顎を左側にずらしておく。鼻の下を伸ばす等のトレーニングをしていただきました。これらは当院で行う治療、指導の一部です。
当院では顎関節症を治すために様々な指示を出します。
それを素直に実行している方は症状が改善し、自分で下顎をコントロールすることが出来るようになります。
現在顎関節学会などではクリック音(コキコキ、ジャリジャリ)は治せないとされていますが、当院の治療法では現在までにクリック音がならない状態に治せております。
顎関節症の大敵TCH(歯列接触癖
食いしばりなどのTCH(歯列接触癖)は顎関節症の患者の50~70%程度で見られると言われ、TCHの是正訓練を行ったところ、長期間にわたって顎関節症の痛みに悩んでいた多くの人が、痛みの改善を得られるようです。
顎関節症の大敵「TCH(歯列接触癖)の詳細」
原因不明の歯の痛み、噛んだ時の痛み、知覚過敏ではない歯のしみ
近くの歯医者やかかり付けの歯医者で調べてもらってもレントゲンをとっても虫歯も歯周病も全く見つからない。かみ合わせも特別問題ない。
それなのに原因不明で歯に噛んだ時に痛みがある。噛むと痛い。何故かしみる。そんな患者さんは絶対に!神経をとらずにまずは当院までご相談ください。
神経をとってもこれは治りません。それでも治らないと抜歯しましょうと歯医者に提案されるかもしれません。
しかし、これは顎の使い方が悪くて歯に痛みが生じている可能性が高いです。
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歯の治療、入れ歯、矯正に関するご相談は随時受けております

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